これは mstdn.maud.io Advent Calendar 2022 13日目の記事です。
さて、2022年も12月、去年はrealtek targetについての記事を書きましたが、早いもので1年が経ちました。
今年は2022年にやったことについて色々書き散らかしていきます。
今年は2022年にやったことについて色々書き散らかしていきます。
- NASにおけるOpenWrtサポート
- 国内メーカーが販売したNASをOpenWrtでサポートする為の作業を実施。
現時点では以下の4機種を有し、そのうちI-O DATAの3機種で作業が進行中。- BUFFALO TS3400D
- I-O DATA HDL-A
- I-O DATA HDL2-A
- I-O DATA HDL2-AAX
- BUFFALO TS3400D
- ルータ / スイッチングハブにおけるOpenWrtサポート
- いつも通り、ルータやスイッチングハブをOpenWrtでサポートする為の作業を実施。
新規確保
- ELECOM WRC-2533GHBK2-T
- IIJ SA-W2
上記のうち、SA-W2はどうにもブートできるところまで到達しない為、現在保留中。
確保済み機種
- BUFFALO WCR-1166DS
- ELECOM WRC-2533GS2
- ELECOM WRC-X3200GST3
- I-O DATA BSH-G24MB
- Panasonic Switch-M*eG PN28xx0Kシリーズ (8/16/24/48)
- Sony NCP-HG100/Cellular
上記のうち、WCR-1166DSは既存サポートの修正で、それ以外が新規サポートがマージされた機種。
それぞれ個別の記事がメインのブログに存在しているので、詳細についてはそちらを参照。 - NetBSDなAtermにおけるOpenWrtサポート
- U-Bootなど汎用的なものではない、独自らしきブートローダを採用していることから、これまでdirty hack無しでのOpenWrtサポートができず私的サポートに限定していた、NetBSDベースのAterm機のサポートをトライ。
これに該当する機種においては、Flash内のシステム領域(通常0x40000
からFlash終端まで)に独自らしきファイルシステムが形成されており、その中にファイルとしてOSイメージ (kernel + rootfs) が存在している。これを上手いことファイルではなく生データとして扱うことで、OpenWrtとうかLinux Kernelから扱えるようにすることを目指した。0 0x20000 0x40000 +--------+--------+--------------------------------+ | | | | Flash | Boot | Config | System | | | | | +--------+--------+--------------------------------+ | | +-----------------+ | | | v v +-----------+-----------+--------------------------+ | | | | System | Data1 | Data2 | (unused) | | | | | +-----------+-----------+--------------------------+ | | | +--------------------------------------+ | | v v +------+--------------+------+--------------+------+ | | | | | | Data1 |Header| Data |Header| Data | ... | |(0x40)| (0xFFC0) |(0x40)| (0xFFC0) | | +------+--------------+------+--------------+------+
現時点では、そのファイルシステム内のファイルを生データとして扱うことについてはおおよそ実現できており、あとは細かい取り扱いを行うドライバを用意すればおよそ正しい形でOpenWrtをブートできるようになると思われる。
ただし、該当するAtermにおいてはブート時にファームウェアデータに “TP” (Test Program?) が付けられていることが求められ、これ無しではブートに失敗する。現時点では一旦メーカーファームウェアのものを使用しているが、著作権やライセンスの関係でOpenWrt公式で使用することはできない為、ダミーのTPが必要であるものの、アセンブラについての知識に乏しく未だ作成できていない。 - サーバ用ルータの置き換え
- 自室のサーバを管理しているルータ (WN-AC1600DGR3) において、導入しているOpenWrtファームウェアがビルドから1年以上経過していた為、新規にビルドしたものを別のルータ (WRC-2533GST2) に投入の上置き換えを実施。
前回設置してからOpenWrtにおいてfirewallがiptablesからnftablesに変更された関係か、大半の一般的なファイアウォール設定では問題無かったもののmwan3の仕様が少し変更されており、複数の回線に対するトラフィック振り分けルールで若干の書き換えが必要となった。
置き換え後は特に問題無く稼働中。 - ビルド鯖のCPUをRyzen 5 5600Gへ更新
- ビルド鯖のCPUを、Amazonのセールの際衝動的に購入したRyzen 5 5600Gに更新した。それまではRyzen 5 3400Gを使用していたものの、使用開始から数年経過したこと、MB等大規模な変更無しにCPUのみの変更で性能向上が見込めることから、多少悩んだ末に購入を決めた。
結果として。ほぼ同じ条件でのビルドに要する時間が半分近くになるなど、大幅な性能向上が見られた。
なお、同時にWebサーバ他を抱える大破鯖やメイン機のCPUクーラー交換も行っていたりする。
- ThinkPad E15 Gen4 (Intel)を購入
- これまで数年前に中古で確保したX250を使い続けていたものの、さすがにCPUやストレージの性能面で難が出始めていたこと、CPUなどの仕様上Windows 11には対応しないことなどから、思い切って新品で購入してしまうことにした。
元々はThinkPad E14など14インチ機で考えていたものの、コロナの関係などから外出機会が大きく減少し、出先で使う機会もほぼ無くなっていた為、どうせなら画面は大きい方が良いと判断してE15 Gen4 (Intel)を選定した。CPUとNVMe SSDは構成変更の上、RAMは自前で別途調達したものを増設して多少強化した。また、セカンダリのM.2スロット (2242)にも、データ用として自前調達のSSDを搭載した。モノは “SABRENT SSD 512GB“。
この機種に問題があるわけではないものの、Windows 11においてIntelがVLANのサポートを止めてしまった点について、どうしようかと思案中。ノートはOpenWrt作業中の機種でVLANのテストをする際重宝していた為、VLANが使えないとなると多少支障が出てしまう。
- 自室のモニタを更新
- どうにもデスクのサブモニタとして使用していたI-O DATA KH2750V-UHDの遅延がわずかに大きく、メインのDELL P2720Dとの差が目立つこと、特定用途のサブPCで使用する際、KH2750V-UHD側の解像度を4KからWQHDに落としている関係かブラウザのクラッシュが頻発する為、置き換えを目的としてDELL S2721DGFを購入。
S2721DGFをデスクのメインとし、P2720Dをサブ、KH2750V-UHDをサーバ管理用としてそれなりの規模で入れ替えを実施。元々サーバ管理用で、購入から12年ほど経過していたiiyama PLE2008HDSはこれを以て使用終了となった。
2022年は、前年に引き続きコロナの関係で出掛ける機会がかなり少なく、必然的に自宅での話題ばかりとなりました。
mstdn.maud.io Advent Calendar 2022、明日14日は やさい 氏です。